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片道2時間の長距離通勤をしているヨシヒロです。
こんにちは。さて今回はズバリ、通勤パラドクスとは何か?というお話です。
あなた
通勤パラドクス?なんじゃいそれ?
って感じかもしれませんが、多くの日本人が陥っている症状というか、状況です。
なぜ通勤に便利な都心部に住まず通勤に片道30分以上かかる郊外に住むの?って聞かれたら、あなたはなんて答えるでしょう?
あなた
そりゃ〜やっぱり庭付き一戸建てはいつの時代も夢だよね。
という人も、
あなた
住む場所は都心部のガチャガチャ賑やかな場所より静かな場所がいいわ〜
という人もいるかもしれません。どんな理由で郊外に住むかは自由ですので、そういった考えを否定することはありません。
が、このように考えることが、通勤パラドクスと言われる状況なのです。
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通勤パラドクスとは?
通勤パラドクスとは、通勤が腰痛の原因であったり、余計な電車代がかかるという経済的マイナス要因があることを知りながらも、郊外に庭付き一戸建てを建てたいとか、子どもの養育環境のためといった理由で通勤生活を選ぶことを意味する言葉です。
パラドクスという言葉自体はウィキペディアによると、
つまり、庭付き一戸建てを建てると幸せに暮らすことができるだろう、片道1時間程度の通勤は許容範囲だろうと思っているんだけど、結果として自分には許容できない往復2時間の通勤をするハメになる、ということです。パラドックス(paradox)とは、正しそうに見える前提と、妥当に見える推論から、受け入れがたい結論が得られる事を指す言葉である。逆説、背理、逆理とも言われる。 (Wikipedia)
要するに、みんな郊外の一戸建てとか、自然に囲まれた田舎暮らしとかに憧れ、これを実現したい!と思うばかりに、通勤という毎日の行為を過小評価してしまうってことですね。
この通勤パラドクスという考え方はスイスの経済学者アロイス・スタッツァーとブルーノ・フライにより発表されたものです。
まぁ、通勤に限らず何でもパラドクスがありそうな気がしますけどね(笑)自分がこうしたい!という願望が叶いそうであれば、その背反事項には多少目をつむろうと思うのではないでしょうか。
日本人はほとんどが通勤パラドクスに陥っている
通勤パラドクスの例として郊外の一戸建ての話をしましたが、日本で特に東京都心部へ通勤する人はほとんどがこの状況ではないでしょうか。
都道府県別の通勤時間の平均値を見ると、神奈川県、千葉県、埼玉県あたりがトップ3となっています。この辺に住んでいる人は、東京都心部へ通勤する人が大半ということでしょう。
都心部ではなく郊外(神奈川、千葉、埼玉)に家を買った理由は経済的な理由とか願望の実現のためとか様々と思いますが、都内へ通勤するという(人によっては)犠牲をはらいながら、郊外に暮らすことを選んだわけです。
この辺りに住んでいる人は人口的にもかなりの割合を占めており、そういう意味で日本人はほとんどみんな通勤パラドクス状態なのかなと・・・
ちなみに僕の活動エリアは東海エリアで、三重県(郊外)から東海エリア最大の都市部名古屋へ通勤するというスタイルですが、僕もはたから見れば通勤パラドクスに陥っている人間なのだと思います。
でも、自分ではこの生活スタイルが“受け入れがたい結論”とも思っていないし、それなりに楽しんでいるので、盲目的にパラドクスに陥っているわけではないと思っているのですが。
って、郊外に住んでいる人は多分みんなそうなんでしょうね。自分の状況を肯定する人が多いでしょう。郊外の住宅の方が静かで暮らしやすいと。
やっぱり僕も、通勤パラドクスに陥っている人間ですね(笑)
おわりに
今回は通勤パラドクスとは何か?というお話をしました。聞きなれない言葉だったかもしれませんが、こんなことをクソ真面目に研究している経済学者もいるんですね。
“こんなこと”と言いましたが、こんなつまらないこと、という意味ではなく、こんな斬新なこと、という意味ですよ!
研究ってそんなもんです。何でそんなこと、そんな真面目に調べてるの?ってことが、回り回って世の中の役に立つのです。だから、研究者の一見わけわからない調べ物や言動を、温かく見守ってあげましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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