今回は千田琢哉さんの「仕事が速い」から早く帰れるのではない。「早く帰る」から仕事が速いのだ。という本をご紹介します。実は、私はこの本を読んだわけではなく”はじめに”の部分を立ち読みしただけなのですが、著者が言いたいことはこのタイトルを読むだけで、私には十分伝わったので、立ち読みだけにしておきました。さて、どういうことか?これからご説明しますね。
仕事が早い人は速く帰る?
私は片道約2時間、往復では4時間半くらいかけて長距離通勤をしています。これだけ遠いところまで時間をかけて通勤していると、必然的に仕事を早く終わらせなければいけなくなります。私には妻と7ヶ月の息子がいますが、平日は毎日息子をお風呂に入れてあげなければいけません。そのためにも、早く帰らなければいけません。
そうなると、何が何でも仕事を定時で終わらせなくてはいけません。私は長距離通勤を始めるまでは、家から会社まで自転車で20分ほどの場所に住んでいました。その頃は、毎月の残業時間がだいたい20〜30時間でした。だいたい毎日1〜2時間残業するイメージです。
でも、そのペースで仕事をしていたら、長距離通勤はできません。毎日定時で仕事を終わらせて早く帰らないと、家に着く時間もだんだん遅くなってしまいます。そうすると、家族で夕飯を取ることもできないし、子供をお風呂に入れてあげることもできなくなります。(子供は寝るのが早い!)
だから、私はできるだけ無駄を省いて、早く帰る努力をしました。もっと仕事を早く終わらせるにはどうしたらいいか・・・長距離通勤を始めたばかりの頃は、そんなことばかり考えていました。
タイトルはずばり!
千田琢哉さんの著書のタイトルはずばり、「仕事が速い」から早く帰れるのではない。「早く帰る」から仕事が速いのだ。です。少し長いですが、何ともわかりやすいタイトルです。
先ほど、もっと仕事を早く終わらせるにはどうしたらいいか考えていた・・・ということを書きましたが、それはちょっと間違っているかも?とあるとき気づきました。千田さんがまさにこの本のタイトルに書かれた通り、「仕事を早く終わらせることによって早く帰れるようになる」という考え方を、逆に「早く帰るから仕事が速くなるんだ」というように考えることが大事なように思います。
私は”はじめに”の部分を立ち読みしただけですが、そこにはこんな例が挙げられています。例えば数学の問題とか何でもいいのですが、逆転の発想で考えてみたら「なんだそんなことか」と簡単に解決してしまうということ、意外とたくさんあると思います。本書のタイトルに書いてあることも、まさにこれと同じということなのです。
つまり、仕事が速く優秀な人はその分早く帰れると思いがちですが、そうではなく逆に、早く帰る人が仕事が速いデキる人なんだと逆転発想すること。まさにこれが大事だということですね。つまり、仕事のスピードを上げて生産性を高めたければ、とりあえず何か予定を作って早く帰っちゃえばいいのですね。
長距離通勤は「早く帰る」の強制スイッチ
私は片道約2時間の長距離通勤をしているわけですが、会社から時間のかかる場所に住むと決断した以上、”早く帰らざるを得ない”状況となりました。とにかく、仕事が終わっていなかったとしても、定時に切り上げてさっさと帰る。これを自分に強制していく必要があります。
長距離通勤を始めた頃は、今まで毎日1〜2時間も残業していた分を定時内に押し込めるのは大変でした。でも、何が何でも定時に帰らなきゃいけないし、もちろん仕事の成果は出し続けなければいけない。そんなジレンマを抱えていました。
でも、早く帰らなきゃいけないってなったら、必然的に仕事の進め方が変わってきます。変えざるを得ないから。そうすると、省いても大丈夫な無駄なことや余計なことがなんとなく分かってきて、だんだんと効率が良くなっていきました。
もちろん残業をしなくても業績は維持しています。毎日残業をしていた前年度の人事評価と、長距離通勤をするようになって毎日定時に帰るようになった今年度の人事評価で、同じランクの評価をいただくことができました。(私の会社では学校の通信簿と同じようにABC評価みたいなのが付けられます。)
まさに、千田さんの著書のタイトルにあるように、早く帰ることを徹底したが故に仕事が速くなった例ですね。
おわりに
もしあなたが本当の意味で仕事がデキる人になりたいのであれば、あえて長距離通勤環境に身を置いてみるのもいいかもしれませんよ?長距離通勤でなくてもいいかもしれませんが、速く帰らざるを得ない状況になれば、それを実現するためにきっとあなたの真の力が引き出されるのではないかと思います!
これはある意味、”荒治療”ですけどね。笑
最後まで読んでいただきありがとうございました。
